増田の町並み散策で見つけた"素敵な麹屋さん"(3)

秋田県横手市増田町。この場所には明治初期から昭和30年代にかけて建てられた伝統的建造物が多く残っています。そんな素敵な町並みを散策していると、なにやら気になるお店がありました。そこでは、地域で作り継がれる麹をふんだんにつかった料理が提供されていました。

散策で見つけた素敵なお店

こうじ屋さんのお昼ごはん1500円(税込)

こうじ屋さんのお昼ごはん1500円(税込)

増田の町並みにぽつんと佇む「旬菜みそ茶屋 くらを」。ここは、地域で作り継がれる麹をふんだんに使用した"伝統食"を堪能することができる食堂です。
昔から稲作が盛んに行われていた増田町では、常にお米を中心とした料理が食卓に並べられていました。お米にあわせたお味噌汁、お米にあわせた季節の野菜、そして旬の食材と麹をふんだんに使った発酵料理が、この町の住人の活力となっていました。そんな伝統食を受け継ぎ、提供したいという思いで誕生したのが同店なのです。

駒勇

看板が日本酒の会社?

旬菜みそ茶屋 くらをは、麹やみそを製造・販売する「羽場こうじ店」が手がける食堂です。しかし、お店の外にある看板にはなぜか「醸造元 駒勇」という日本酒醸造会社の文字が。
なんでも羽場こうじ店は、平成15年まで酒造りをしていた旧勇駒酒造をリニューアルしたお店で、リニューアル後も"昔ながらの外観"を保つために看板は当時のまま残しているとのこと。江戸後期に建造された内蔵は国登録有形文化財にも登録されていて、酒蔵としての面影も残っています。

店内

木の椅子テーブルで食べるお昼ご飯、最高でした

店内で食べられるのは、月ごとに旬の食材が変わる「こうじ屋のお昼ごはん」、「味噌キャラメルソフト」など。
あまさけやドリンク類も用意されているので、町並み散策の休憩スポットとしてもおすすめできます。この日のお昼ごはんは、「サーモンときのこのホイル蒸し」や「芋の子汁味噌仕立て」など、まさしくお米を美味しくいただけるように考えられたものばかり。
艶のあるお米を一口。そして、同店の麹がふんだんに使われた味噌汁をしみじみと味わえば、増田の伝統食を尊ぶ理由がわかります。「お味噌汁、とても美味しかったです」...完食後、筆者は女将の鈴木百合子さんへお伝えしました。
こんなに美味しい味噌汁、初めてだったので。

お味噌汁

きっとみなさんも味噌汁の味に驚くと思いますよ!

店内
商品

味噌のほか麹も販売されています

店内では、お昼ごはんにも使われていた「味噌」を購入することができます。筆者のように増田の伝統食の虜になってしまい、定期的に味噌を購入しに来るお客さんも数多いとのこと。
また、同店では現代の食卓に合わせた麹料理を学べる「麹料理と発酵の教室」も受け付けています。「こうじ学」と名付けられた講義は全6回(有料)。麹や増田の伝統食に興味のある方はぜひ受講してみてはいかがでしょうか。

DATA

施設名
【旬菜みそ茶屋 くらを】
住所
横手市増田町増田字中町64
問い合わせ
0182-45-3710
公式HP
https://kurawo.net/
営業時間
10:00~17:00
ランチ
11:30~15:00(※2020年9月取材時は予約制)
定休日
水・木

ライター:じゃんご
取材日:2020年9月