海と山と来訪神に会いに行く!男鹿半島神秘の旅

日本海にぽっこり突き出た男鹿半島は、大地の歴史を間近に観察できるジオパーク。起伏に富んだ地形、火山活動で生まれた数々の奇岩に地球の不思議を感じ、来訪神なまはげに出会う神秘の旅をご紹介します。

寒風山から見る男鹿の今昔

秋バージョンの寒風山。山頂の展望台まで車で行けます

秋バージョンの寒風山。山頂の展望台まで車で行けます

男鹿半島の旅のスタートは、寒風山。寒い風の山なんて凄い名前だな〜と思いながら車を走らせます。この日はあいにくの曇り空でしたが、山の麓に飛来してきた渡り鳥達が風に押し流されながらも健気に飛ぶ様に、旅情がそそられます。この辺りでは、年間を通じて約80種類の野鳥が見られるそうです。

遠くに見える二つの頂が、左から本山・真山。手前が寒風山第一火口。どこが火口か分かりますか?

遠くに見える二つの頂が、左から本山・真山。手前が寒風山第一火口。どこが火口か分かりますか?

車で一気に頂上の展望台まで上り周囲を見渡すと、本山(ほんざん)・真山(しんざん)を遠くに見据え、ぐるりと囲む海から男鹿半島の形がくっきりと浮かび上がります。事前に地図で見た形と、目の前の景色がピタリと一致しているのが気持ちいい!頂上は、その名のとおり寒風が吹き荒んでいます。でも、この後のトレッキングで火口内側を歩く時は、風が遮られ寒さが和らぎました。

何を聞いても、すぐに教えてくれるガイドの原田さん

何を聞いても、すぐに教えてくれるガイドの原田さん

今回は「男鹿半島・大潟ジオパークガイドの会」の原田さんに、案内をお願いしました。ガイドは要予約、2時間4000円(税込)。
何も知らずに見ると「何だかでこぼこしているな」としか思わなかった風景も、「あそこから噴火して、溶岩がこっちに流れて、だからそこがシワシワしてて」と原田さんの説明を聞くと、「なるほど、なるほど」と相槌の連続。ガイドさんに説明受けるのは照れ臭いと思っていたけれど、お願いして大正解でした。理解するって楽しい!

鬼の隠れ里

「鬼の隠れ里」から展望台を見上げます。火口からは、すり鉢状の周囲の急勾配がよく分かります

頂上から車で火口周囲に移動。駐停車できるスペースが複数あるので、ご自身の足と相談して、無理のない散策コースを決めましょう。遥か昔は火口だった場所が牧草地となり、この日は景観維持の為の草刈りの真っ最中。歴史の移ろいを感じます。噴火で出て来た溶岩が地上で塔のようになり、崩れ重なり積み上がった奇妙な景観「鬼の隠れ里」までのんびり歩くのが心地良い!

「板場の台」展望台の反対側から火口を見渡します

「板場の台」展望台の反対側から火口を見渡します

ガイドの原田さんから、寒風山の火山としての歴史、ここで見られる絶滅危惧種の植物達、そして人と山の関わりについてじっくり話を聞きました。知的好奇心が満たされ、とても楽しい時間。季節ごとに変わる景色も素晴らしいとのことなので、違う季節にまた来たくなりました。

展望台に戻ってきて、内陸を望みます。雲の合間から射す光が神々しい

展望台に戻ってきて、内陸を望みます。雲の合間から射す光が神々しい

今から100年以上前、この景色を地理学者の志賀重昂(しげたか)が「世界三景」と褒めたたえ、風光明媚な山海の眺望を絶賛したそうです。その後、八郎潟干拓や石油備蓄基地ができて景色は大きく変わりましたが、大自然と人の営みが同時に目に飛び込んでくる今の風景も趣深く素晴らしい。原田さんにお礼を言って、次の目的地なまはげ館へ。

DATA

施設名
【寒風山】
住所
男鹿市脇本富永寒風山
駐車場
有り
備考
ジオパークガイドのお問い合わせ先
【男鹿半島・大潟ジオパーク推進協議会】
男鹿市船川港船川字泉台66-1
TEL/0185-24-9104
http://www.oga-ogata-geo.jp